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実践者から学ぶ 第2回特別講演会

第2回特別講演会 テーマ『実践者から学ぶ』
平成17年6月16日(木) 名古屋港湾会館ホール 第一部 『中小企業の生きる道』
本田技研工業株式会社 顧問 西田通弘氏
西田氏は、創業2年目の従業員数50名の零細な町工場だった本田技研工業に入社。零細企業から世界的企業に大躍進した要因をご講演いただいた。
創業者本田宗一郎と補佐役の藤澤武夫が残してくれた最も価値あるものとは経営理念であり、ホンダイズムの根幹でもあった。さらにはトップが果てしなく大きな夢を持ち続けたからこそ、現在の繁栄を手にできたと西田氏。その点中小企業では、最初から夢を持とうとしない経営者があまりにも多いと嘆く。また親会社の言いなりになるような下請企業ではなく、自社の得意分野を開拓し提案していくスタイル、すなわち自立型企業への変革を訴えられた。企業の活性化についても、働く人のモチベーションが大いに影響するが、それはトップの姿勢で一変するものであると、経営者の意識革命を唱えられた。
西田氏のお話はまさに遠山塾主の教えに共通する点が多く、成長する企業には必ず定石があることを学んだ。


第二部 『信長に学ぶ経営』
株式会社北見式賃金研究所 所長 北見昌朗氏
尾張の小大名から天下人になった織田信長の経営手腕は、実に学ぶべき点が多い。その一つとして、当時の大名で本当に天下を意識していたのは武田信玄と信長ぐらいだと北見氏は言う。その志の高さが、その後の偉大な功績を残した所以であることは明らかである。また信長ほどの人物が恩賞の払い方にまで神経を遣うほど、部下のモチベーションを引き出すことが如何に経営に大切であるかを実感した。また当時の主従関係では、単なる労使関係を超えて、部下は主人にその命を託す。そこには余程強い信頼関係が介在しなければ成立しない。まさにこの信頼関係が現代の中小企業に一番欠落している点だと北見氏は指摘する。社員と共に飲み食いし、面倒見のよい「親父らしさ」こそが中小企業の経営者に求められている。
経営とは人間社会の中でのみ営まれ、これは時代が変わっても不変である。もし社員が自らの人生を経営者に託した時、自ずと会社は成長していくであろう。

第39青経塾 野村 尚史