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小池相談役と錦二丁目まちつくり推進協議会

「夢」は夢限大である

現役中に小池相談役講義で、錦再生のお話は皆さんも聞き覚えのあるところでしょう。
スケールが壮大過ぎて現実とのギャップに、真剣にその話を聞いていた塾生は果たしてどれくらい、いるのでしょうか。
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正直なところ、そんな事を考えたことの無かった私にとっても、錦二丁目の再生(錦二丁目まちづくり連絡協議会)は夢のまた夢で、とんでもないことを考えたと思いました。
一戸建ての建替えであればその家族間で合意を得れば済む事ですが、何千という世帯と会社が存在する街を想像すると、客観的に見て誰もがそう思うでしょう。今回は錦二丁目まちつくり推進協議会の総会にお招き頂き、小池氏にはそれを「夢」として語っていただきました。

「昔は賑わっていた繊維問屋街。今となってはシャッターが閉まっているシャッター街に変わりつつある。勿論時代の流れや景気に左右されることも原因だが、街に人の活気が少なくなった事が大きな原因である」と小池氏はこう切り出した。
実際に錦二丁目の人口推移(※図①)を見れば一目瞭然である。(御園小学校の児童数についても少し頭の片隅において欲しい)
そもそも街とは、都市の中のデパートや商店街、飲食店などのアーケードがあり、集客力の高い繁華街、もしくは商業地区をいう。繊維街として現在に至る錦二丁目はその機能を失いつつあるという現状を抱えていた。

「買い物に行くにしても名古屋駅、栄と徒歩で行ける。公共交通機関地下鉄の伏見駅と丸の内駅の間に位置し、車が無くても充分にその立地で便利に生活ができる。故に環境に良いまちを作るのに適した場所である。構想の中で車の無い生活も提案していきたい」と言う。さらに海抜も周辺地域よりも高く災害にも強い。それらを活かせば一石何鳥もの「まち」ができるのではとの構想だ。しかし、その思いとは裏腹にまだまだ越えなければならない壁がいくつもあるようだ。
錦二丁目は16街区からなっている。地権者は数百人で一部の合意だけではそれが現実とならない問題がある。また、伏見や丸の内といったオフィス街も隣接していることから多くの企業が軒を連ね、単にそこに住む居住者だけの話ではすまないからだ。
また、このまちでの犯罪発生件数も年々増えており、安全面での対策も必要となっている。
 ではこのまちづくりとは何を指すのか?
「私たちは八福神の目標を目指しています。単に今すぐにと言うわけではなく、長期的(20年後)に捕らえ、規模から質、環境をどう考えるか、本当に地価は高いのか、事業性のギャップを実感することなどを掲げ、住んで楽しいまちにしたい」と小池氏。
先ずは人が住みやすい環境を作ることがとても大切だということだ。
「環境に人が合わせるのではなく、人が環境を作っていく。図1で見たように御園小学校の児童数は100人を切っています。ただ便利なだけでなく、本当に住み良い環境がなければ明日を担う子供たちを育てて行く事すらできません。」とまちつくりには併せて人がもっとも大切であると言う。将来的にまちの担い手が育たなければただの都市伝説になりかねないからである。

「今はまだ現実的ではないが、活動を続け周りをどんどん巻き込んでいくことが大切。やってよかった、住んでよかったと評価をするのはあくまでもそこに住む人々ですから。また、まちをつくることは私1人ではできません。しかし、年を追うごとにその夢は地域に浸透し、着実に現実へ向かっている。現役を退き未だ青春真只中の理由は、この大きな夢があるからこそ」

 なんだか聞いているこちらまでその夢が脳裏で形を造っていくのを、実感できるほど。
夢とは、将来実現させたいと思う事柄と辞書にはある。実際その意味は多少かけ離れたところにあり、叶うか叶わないかの狭間をせめぎ合っている。なったらいいけど、そうならないだろう。そう思えばいつまでも「夢」である。しかし、一歩ずつ歩むことによってさらに目標が発生し、それを一つ一つ乗り越えることによって夢は現実になる。

「目標+目標+目標=夢」

夢は夢限大である。そして、現実離れしたそれを誰かが聞けば、首を傾げるほど宇宙的である。
「あなたの夢は?という問いに明確に答え、それを継続して行動しているかその有無だけ」と本当に楽しそうに語ってくれた。

「夢を語れるか」これは語るに止まらず、相手を包み込む見えない「楽しさ」を伝えることである。小池氏の話を伺いそう実感した。

第41青経塾 小谷 厚志