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聞き手: 第49青経塾 塾長 田中 功二
お話 遠山塾主
質問 田中塾長
「真夜中の墓場に一人立ったことがあるか」について教えていただけますか。
お答え 遠山塾主
経営には行き詰まりがあり、トップはいつも孤独です。勝ち抜いていこうとすると戦っていかねばなりません。結果が見えないことに挑戦していく、つまり命を懸けないといけないということなのです。ですから、私の人生はいつ死んでもいいように生きてきました。34歳から事業で海外へ出る機会が増えたため、その都度会社や家族へ遺書を書いてきたのです。会社へは人事・組織について、家族へはお金のことです。当時から億単位の掛け捨ての生命保険に入ってきました。皆さんみたいに定期預金をする余裕など全くなかったのです。つまりこれが責任というものなのですね。だから海外へ飛び出していけるのです。

夜中に一人で墓場に立つということは、誰でも怖いものです。しかしそんなものに負けてはなりません。古くて暗く寒い墓場で、死と向かい合うという死生観ですね。
質問 田中塾長
それは己を奮い立たせようとすることなのでしょうか?
お答え 遠山塾主
奮い立たせるというよりも、鏡のようにクールに気持ちが静まっていきます。様々なことを冷静になって考えることができる。そういう環境が真夜中の墓場にはあります。錦三丁目ではできませんよね(笑)。
例えば空海のように断崖絶壁の崖に一人で立ち、無になって己を試す。そういう経験によって自ずと超人的になっていきます。本人は毎回同じ場所に立っていても、成長していくから考え方が変わってきます。ですから最初に悩んでいたことも、つまらなく思えて超越していけるのです。

自分と向き合える修業の場所はどこでもあります。禊もいいのですが、そんな特別な場所でなくてもできるのです。例えば体力をとってみても、私は週一回ゴルフをしている人に必ず勝てます。というのは車を使わず毎日通勤で歩いていますから。これも自分と向き合っている訳ですね。
お答えを受けて
経営者は孤独だとよく言いますが、今の私たちは本当にそうでしょうか。寂しいから何かに頼ろうとしたり答えを求めようとしたり諦めたり、あるいは逃げようと思ったりそんなことの繰り返しを行なっているのではないか、と思います。経営が上手くいくのも、生活が安定するのも常に自分自身の行いによるものではないでしょうか。それを、創るのも決めるのも自分自身です。志を高く掲げて、そして当たり前のように押し寄せる苦しみ、難題、嫉妬、死生観までをも考え乗り越える経験こそが、成功への第一歩だと思います。人間として男として父親として経営者として、天から与えられた命、そして自らが決めた人生、他人を頼らず自らを頼りに幸運を信じて壁を乗り越え続ける道こそが孤独になることではないでしょうか。そんな時に真夜中の墓場に一人立てる人こそ、真の経営を創造する経営者だと確信いたしました。最後に人生は死ぬまで学問の道、経営者は常に孤独でなければいけないと実感いたしました。遠山塾主、本当に貴重なお時間をいただきまして有難うございました。












