遠山昌夫 心のページ

遠山塾主がかたる「心」の言葉

聞き手:第37青経塾 塾長 松山 信男

お話 遠山塾主


質問 松山塾長
遠山先生のお話の中で「愛」についてよくお聞き致します。経営者として、人間としての「人間愛」についてお聞きしたいのですが・・・

お答え 遠山塾主
人間は自然の法則に基づいて生きています。この書にある『蝶無心尋花』とは、「花が咲くと蝶は無心に花を尋ねる」ということ。これは自然の法則です。
父と母がいて、子が生まれる。これが、生き物としての自然の法則なのです。そして、我々、人間の集団の中では、していい事としてはいけない事があり、その思いが昇華すると「愛」に変わるのです。
一番大切なのは「人間愛」。経営の神髄・根底にあるのは「愛」なのです。もちろん大切なものは「愛」ばかりではありません。経営ですから、損得もあるのは当然です。しかし、「お金」は経営の一つの要素にしかすぎません。
人間の集団だからこそ、経営についてお話するとき、「物」や「金」より「人」が優先するのです。それが私の長所でもあり、短所でもあるのです。経営とは人間の集団だからこそ「物」より「金」より「人」が優先なのです。
日本は文化歴史が代々受け継がれ続いてきたから今があります。いつの時代においても根底に流れている不変なものは「愛」。この「愛」を忘れたときに歴史も経営も全て崩壊するのです。


質問 松山塾長
「人間愛」=「教育」なのでしょうか?
吉田松陰は次世代に続く人を育てました。先生の教育も同じように思いますがいかがでしょう?

お答え 遠山塾主
人間愛」の表現として「金」を残す人もいます。教育とはその人を変えていくこと、すなわち、その人が死ぬまで残る財産となるものです。
吉田松陰が命を落としたのは、正直過ぎたからです。私はまず、自分が生き残る知恵も必要と考えますから、吉田松陰と全く同じとは言えません。
現在、世界において多くの人々から「侍」がなぜ尊敬されているのか?それは、弱い物と勝負をするような卑怯者ではないからです。私もそうです。卑怯な事はしません。しかし、そのような生き方は、損か徳かと考えたら損にあたいすることかもしれません。
人は尊敬する気持ちが次第に「愛」に変わります。だから皆、心を磨かなくてはいけません。そして、それを体で示すことです。瞬間を精一杯生きれば、10年後の姿が見えます。塾生に体を張ってみせることが、私の考える「教育」なのです。

お言葉を受けて
商売をするには様々な環境を整えることも大切ですが、最も重要なことはまず、自らの心を磨き心の環境を整えること。
そして、尊敬しあうことから始まる「人間愛」を次世代へ伝え続けなければならない。遠山塾主の言われる「人間愛」とは、一人一人の心の在り方が最も重要であると改めて学ばせて頂きました。遠山塾主ありがとうございました。

第37青経塾 塾長 松山信男