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専門家の連載コラム

会社がトクする社労士講座

第1回 会社が得し、社員が納得する就業規則の作り方

会社の就業規則の実情は・・・

「うちの会社の社員はちっとも言う事を聞いてくれない・・・何回言ったら わかるんだ」
「社内の備品を乱暴に扱うとは何事だ」
「見てない所で何をやっているか、全然信用できない」
と、このような事を会社の経営者や幹部なら日常的に思っている、又は、思わず口をついて出てしまった、そんな経験がありませんか。

冒頭の発言、ある社長の会社を訪問した時の社長の嘆きです。
社長さんなら、この気持ち良くわかりと思います。

しかし、働く為の約束事(ルール)を定めた「就業規則」はどこにあるかというと、
社員に見せる事無く、社長室にある金庫の中にしまってあったのです。
その理由を尋ねると、
社長  「え、見せなきゃいけないの、見せたらまずいよ」
私   「どうしてですか?」
社長  「社員を縛る変わりに、こっち(会社)も縛られるでしょ」
これではいったい何の為に作ったのか・・・


社員の考えていること・・・

また、こういう「就業ルール」を明示していない会社に限って、社員はこんなことを考えています。

「会社は、約束事を守れと強要してくるけど、約束事自体がよくわからない」
「うちの会社の就業ルールって何だろう 勝手に判断していいのかな」
「入社時に、社長から昇給があると口頭で言われたけどそれって何時のこと?」
「社長はうちの会社には有給が無いというけど インターネットで調べたらちゃんとあるじゃない」
「社長はうちの会社には有給が無いというけど、ちゃんと法律にはあるじゃないか」

経営者側がきちんと社内ルールを教えてあげないと 従業員にはわかりません。
このように、経営者と社員の間に、会社のルールに対する認識のズレがあって大丈夫なのでしょうか。
経営者と社員が力を合わせて、売上をアップさせて業績を向上させて行かなければならないのに、こんな事で良いのでしょうか?


人の集団にはルールが必要

人が集まり、仕事を共にする所では守るべきルールが必ず必要になります。

何時に集まり、休憩は何時から何時まで、休みはこの日とこの日、
お互い挨拶をきちんとすること、あなたの仕事内容はこれ、
仕事中はおしゃべりをしないように、従業員同士の喧嘩はダメ、
お金の貸し借りもダメ、給料の金額はこれだけ、給料の締めは月末で支払いは○日と、就業規則として法律上で定められていようがいまいが、ルールを決めて従業員に伝えます。
こういうルールがあれば、働く人も安心して働けるようになります。
逆に無い場合は、人は心理的に不安になります。

法律で定められているから「就業規則」を作るのではなく、人の集団である会社にはルールが必ず必要であり、そのルールブックを法律に合わせると就業規則になる。
皆様の会社で、今よりも良い会社経営をして行く為に、このような発想に変えて欲しいのです。

(第 2 回に続く)

第33青経塾 川端 康浩